二月のある日曜日に、町内の川刈りが行われました。
町内の家から一人出てきて、みんなで水路周りや道路脇の草を刈ります。
朝、ぶおーんという草刈り機の音が近づいてきて、すぐに音が、遠くに消えていきます。
そのあとは、さっぱりと草が刈られているのです。
草刈り機を持った集団が、朝もやの中をあるく姿は恒例です。
草刈り機を持参しますが、草刈り機の保有率には驚きますね。
以前、この光景を見た中国研修生が不思議そうに聞いてきました。
「あれは、なんだ?お金をもらってやっているのか?仕事か?」
A「川刈りだ。ボランティアだ」
「何のために?」
A「改めて何のためと聞かれても、困るが、地域をきれいにするため」
地域の人が、報酬もなしに、地域清掃をするというのが、初めて触れた文化だったのでしょう。
不思議そうにしばらく考えている様子で、
「私も中国に帰ったら、そんなことをしたい」
と言っていました。
それを聞いて、改めて気づきましたが、
当たり前にやっている地域の輪の中には、素晴らしい事が沢山あるのですね。
みんなそれに気づいて、誇りをもって、大切につないでいって欲しいものです。