マイナビとは直接は関係ないのですが、
就活関連で、前回のつづきになります。
大学三年生の今年度の新卒者のおやご方々とお話する機会がありまして、
専業農家なのですが、自分達の代で、農業は終わりにして、
息子さんは、大学に行かせ、就職してもらおうと考えていたようですが、
息子さん、東京に出て実家の良さを知り実家の農業を継ごうか
迷いながらの就活中らしいです。
その中の一つとして、当農園を選択肢の一つとして選んでくれました。
その学生さん、農家の長男だけあって、農業の感じがわかる。
人格も、賢さも、体格も良く、「即内定!農業経営のイロハ手取り足取り教えます!是非来てください!」
と言いたい所なのですが、ここで悪い癖が・・・
小島農園にとっては、最高であるが、彼の人生にとって、どうなんだろう?
と余計なことを考えてしまう。
おそらく、彼は、安定した企業に就職できるであろう。
ご両親もそれを願って大学進学を進めました。実家を継ぎたいという申し出に、嬉しくもあるが、それがいかに難しいか、大変かをご両親は知っていると思う。
ご両親以上に以上にそれを痛感してしまうので、彼を農業に引きこむことに躊躇してしまう。
農業の生産現場と言う難しい独立経営者になるより一流企業に勤めて、一生安泰をご両親んだったら願うであろう。
でも、人生の面白み、挑戦をしたいなら、農業を選びたい。
一押しはできなかったが、彼の選択に任せて見守ることにしました。
ただ、この事で考えたことがある。
企業に勤めれば、地元を離れることになり、おそらく戻っては来ないでしょう。
逆に実家を継げば、
地元に根付くことで、地域の人に支えられ、何より子供たちが育って行く上で、
気付かないうちに、いろいろな情操教育を受けて育ち、優しさや、経験を積んでいく。
例えば、お墓が近くにあって、ご先祖様への感謝を忘れないことが、生活の一部になっている。
家に神棚、お仏壇がある。それも当たり前ではなくなってきている。
年代を超えて、子供たちが社会と触れ合う。
あげたらきりがないが、育ってきた環境が違うからこそ見えてくるものがある。
それも失いたくないなと思います。
まず私たちに出来ることは、しっかりと地元で安定した職場が提供できるように頑張る事です。
地元の皆様のお陰様で今があることに感謝です。